借金を繰り返し多重債務になってしまった時に、最初にやることとは?

多重債務者の基準とは?

その言葉の通り、借り入れが複数になればそれはつまり「多重債務」の状態です。本来であれば二か所で借り入れを行っていることでも充分に「多重」ではありますが、二か所での借り入れを仮にギリギリのラインだとしたとしても、三か所で借り入れを行っているようであれば完全な「多重債務者」と言えるでしょう。

自分が「多重債務者かも?」と思い始めているのであれば、「かも?」ではなく完全に多重債務者です。多重債務者の多くは自分が多重債務者であることを認めません。「まだいける」と「いけ」てないのに信じ込み、じわじわと傷口を広げていっているのです。そしてその「じわじわ」は本人すら気付かないほどに少しずつ状況を悪化させているのです。

借金をまとめることを考えだしたら立派な多重債務者

特に今持っている借金をまとめることを考えだしているような状況では確実に多重債務者です。まとめなければいけない状況はつまり、支払い先は増え、毎月の支払い金額も大きくなり、借金がなかなか減らないことからその負担を軽減するためにまとめたいと感じているということです。これはつまり多重債務に陥り少しでも支払いを楽にしたいと考えているということになります。

このような状況のときに考えなければならないのは借金をまとめて月々の負担を軽減すると言うことではありません。必要なのはまず、どのような法的手続きを取るかを考えることです。その金額が大きければ自己破産と言う選択肢になりますが、多くの場合にはそこまでの思い切った手続きは必要ないでしょう。任意整理、個人再生などを利用すれば充分に借金が軽減され経済状態が好転する可能性はあります。

「まだ大丈夫」の落とし穴

まだ大丈夫なのに法的手続きを行わなくてもいいのではないかと考える人もいることは事実です。しかしそのような人に限って自分の借金の総額も、そのために支払っている年間の利息も、把握していないことがほとんどでしょう。毎月の支払いの金額の中でおそらく半分近くが利息として毎月消えているという事実すら把握していない可能性が高いのです。

多重債務者かも?と思ったら多重債務者!

多重債務者かもしれないと思った時点では既に多重債務者です。そして多重債務者の中でももう既に自分では処理できなくなっている多重債務者であると考えたほうが良いでしょう。これを読んでいて自分が多重債務者かもと思っているのであれば、もう既にあなたは多重債務者です。あとはそれを認めて借金の無い新たな生活を望むのか、それともここから更に多重債務者の地獄に浸かっていくのかを自分自身で選ぶのみなのです。

なにが「大丈夫」なのか説明できますか?

ここまで言っても多重債務者の多くは「まだ大丈夫」と思いがちです。借金を法的手続きによって処理しないことで何か大きなメリットがあるのでしょうか。どれだけ考えても処理をできるだけ早めに行ったほうが良いということは間違いないでしょう。新たな一歩を数年前に踏み出した同じ多重債務者の中には、既に借金の無い生活を送っている人も多数存在するのです。

繰り返しになりますが、まとめなければ支払いが苦しくなっているような借金を持っているのであれば、それはもう既に立派な多重債務者です。借りる量が増えて支払いが苦しくなり、また借りる。この負のスパイラルをどこで断ち切るか決めるのは、自分です。

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