借金の借り換えはできるだけ綿密に計画しないと痛い目を見ることも!
金利は低いに越したことはない
作った借金をできるだけ金利の低いところに借り換えたい!これは誰でもが思うことでしょう。金利の低いところに借り換えることができればその支払うべき総額はもちろん小さくなります。月々の返済額を小さくしたり、返済までの期間を短くしたりとその効果はかなり大きくなることも少なくありません。
しかし、借り換えの時には金利だけで安易に借り換えをすれば良いというわけではありません。特に今ある借金をまとめるような場合には、ただ目の前の借金の利息を軽減すると言うことだけでなく、その後の返済計画もしっかりと計画しておく必要があります。
金利の軽減を達成してもそれほど大きな効果はない!
そもそも、リスケジュールなどの支払い方法の変更や、低金利のローンへの借り換えを計画しているということは、今支払っている金利が大きいという場合に限らず、支払いそのものが困難になってしまっているということも考えられます。支払いが困難になっているのにその支払いの金利だけを軽減しても、その効果は一時的でしかありません。
大切なのはその後の返済計画
しっかりとその後の返済を問題無く行っていくためには、現在の状況を少しでも改善すると言うだけではなく、その後どのような方法で支払いを行っていくのかも含めて支払いの計画を再度練り直す必要もあるでしょう。それを行わずにただ一時的に金利の低い借入先に変更したとしてもそれは一時的な解決にしかならないばかりか、状況に大きな変化が無いにもかかわらず発生するその心の余裕が、将来的に大きなリスクになることも考えられるのです。
これらのことを総合的に考えるのであれば、ただ単純に金利が安いからという理由で借り換えを行うのではなく、その後の計画などについても自分で考えると言う方法以外に第三者の意見を取り入れることも重要と言えます。どれだけ広い視野で支払いに関して自分で検討しているつもりでも、第三者から見ると必ずしも正しい選択ではないということもあるからです。
心理的な部分でデメリットが多い
特に何よりも注意しなければならないのは借入先の変更による心理的な解放感です。例え金利の減少が0.1%にすら満たないとしても、手続きに苦労してやっと勝ちえた0.1%であった場合にはその達成感や満足感から開放的な気分になりがちです。例え借り入れている金額が大きかったとしても、その微々たる数字を金額に換算するのであれば極々小額です。
その極々小額でも借り換えを達成したという満足感から気が大きくなり、その勝ち取った金利の減少分以上に浪費をすることが少なくありません。特に元金が大きい場合にはその金利が実際に将来的にどれほどの効果をもたらすのかをしっかりと算出し、浪費できる金額を明確にしておく必要があるでしょう。
実際にどれくらい軽減できるのか?
例え3000万円借りていたとしても、金利軽減が0.1%であれば年間の利息は3万円を少し超える程度です。もちろん、夕飯を数回豪華にする程度は可能かもしれませんが、決してその金額は贅沢に遊びまわれるほどの金額ではないはずです。例えこれが5000万円借りている状況であったとしてもその効果がどれほどかを窺い知ることは簡単なことでしょう。